皆さんは生地のどちらが表か迷ったことがありますか?
お店でお客様にちょくちょく聞かれる質問が生地の表裏の見分け方です。
pokkeさん、この生地の表はどっちですか?全然分からないんです。どうやって見分けたらいいですか?
そうですね、生地の表裏を判断する時は迷いますね。では、基本をお話ししますね。
生地の表を判断する基本
- プリントしている絵柄がはっきり濃く出ている方が表
- 毛足がある方が表
- 耳にブランド名などが印刷されている場合、印刷されている方が表
- 光沢がある方が表
- 綾織の生地は右上から左下に向かって斜めのうねが見える方が表
- 生地の耳の部分にある小さな穴がポコッと飛び出している方が表
基本を 少し詳しく説明
- プリントしている絵柄がはっきり濃く出ている方が表
これは簡単ですね~そのまま絵柄が濃く出ている方が表です。 - 毛足がある方が表
毛足がある生地というのは、ファー生地、ベルベット、コーディーロイなどです。これらの生地は表面に毛足がある方が表です - 耳にブランド名などが印刷されている場合、印刷されている方が表
裏地やリバティなど耳にブランド名などが印刷されている場合はそちら側が表です。(リバティはプリント生地なので表はすぐに分かりますが) - 光沢がある方が表
サテン生地などはきれいな光沢が出ている方が表です。 - 綾織の生地は右上から左下に向かって斜めのうねが見える方が表
綾織の生地(デニム、チノクロス、ツイルなど)は縦地に生地を置いた時に右上から左下に向かってカタカナのノの字の様なうねが見える方が表です。
↑これはデニムの生地です、右上から左下に向かって見えますね。 - 生地の耳の部分にある小さな穴がポコッと飛び出している方が表
生地の耳とは生地の両端の部分ですが、その部分をよく見ると小さな穴を見つけることが出来ます。その穴は生地の仕上げの時に機械にセットして出来る穴ですが、その時生地の裏側から針を刺すので触ると表側にポコッと飛び出すそうです。
分かりますか?写真の左側が裏で、右側が表です。表側の穴はポコッと飛び出していますね、飛び出ている方が表です
基本は基本だけど、実際は例外がたくさん
実は今まで説明してきたことが基本ではあります。(pokkeは専門学校時代こんな風に習いました)
お店の無地のシーチングは、外に表が見えるように陳列しているはずですが、
外側に穴が飛び出しているものと、内側に穴が飛び出しているものの両方が混在しています。
色々調べてみると、必ずしもポコッと飛び出している方が表とは限らないようです。
メーカーさんに確認してみると
平織の無地の生地はどちらを表にしてもいいというざっくりとしたお返事が(^_^;)
平織とは、生地の織り組織のひとつで、経糸(縦糸)と緯糸(横糸)を交互に織っている織物組織です。
平織は交互に糸を織っているので、表裏どちらからみても表情が同じです。
代表的な生地にはブロード、シーチング、帆布などがありますね。
この間、工業用ミシンで帆布のバックを作った時にお世話になった日暮里の生地問屋さんの茂木商工でお聞きした時も生地のどちら側を表にしてもいいというお答えでした。
では綾織無地の生地はどうかと言うと、これまたかならずしも右上から左下にうねが見える方が表とは限らないようです。
通常の綾織は右上から左下にうねが見える「右綾」ですが、左上から右下にうねが見える「左綾」の綾織もあるのです。
詳しくはフジカケさんのサイトで詳しく説明されています。
なんだか、ますます混乱して来ちゃいました!結局どうしたらいいですか?
基本はありますが、平織り無地の生地の表裏にまよったら
自分がきれいだと思う方を表にしましょう!それが一番簡単な表裏の見分け方です
まとめ
- 色々書いてきましたが、結局はどんな生地でも、自分が好きな方を表にしてかまわないということです。
- プリント生地だって、絵柄がはっきり見えていない明らかに裏を表にしているアロハシャツもおしゃれだったりしますよね~
- 自分で確認して、きれいに見える方に決めちゃって大丈夫なんです!
ただし、どちらかに決めたら全部のパーツをその面を表として裁断しましょう♪
生地によっては表裏で微妙に光沢が違ったりしています
(私は裁断した生地の裏側にマスキングテープを貼って分からなくならないようにしています。)
↑私はいつも裏側にマステを貼るので本当はウラとは書いていません
表裏を意識しないで、てきとうに決めたのと、自分できれいな方はこちら側だから表にすると決めたのとでは、まったく意味が違います!
自分が納得して決めることが大切です!(pokkeは小心者なのでプリント柄の明らかに裏側を表にして作ることは無理ですが・・・)
★自由な発想で洋裁や手芸を楽しみましょう♪
シーチングは扱いやすいので、初心者さんにお勧めの生地です。
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