こんにちはpokkeです。
先日作った孫用のニットワンピースは裾と袖口以外はロックミシンで縫っています。
今日はロックミシンの糸選びのお話
お店でよく聞かれるのがロックミシンの糸の選び方です。
ロックミシン初心者さんはどんな糸を選んだらいいのか迷いますよね~
私が使っているロックミシンの説明書には、糸についてこのような記述があります。
テトロン糸、スパン糸、ウーリー糸、飾り糸、穴糸、金糸、など
市販されているほとんどの糸を使用することが出来ます。
衣縫人 ご使用の手引きより
なんと、市販されているほとんどの糸が使用できる!
この説明では余計に迷っちゃいますよね~
でも糸の選び方はそれほど難しくはありません。
ロックミシンで何をするかによって選べばいいんです!
まずはロックミシンで何が出来るかを説明しますね~
ちなみに私の使用しているロックミシンは衣縫人です♪
ロックミシンで出来る事
ロックミシンの種類はこちらの記事で詳しく書いています。
今回は2本針、4本糸のロックミシンで出来る事について書いてみましょう。
基本的に出来る事は2つ
「端かがり」 と 「ニットの縫い合わせ」
端かがり
端かがりは主に縫い代の始末です。
ロックミシンを使うと既製服のようなきれいな縫い代始末が出来ます。
その他にスカーフの端のやハンカチの端などを巻ロックできれいに始末することが出来ます。
こちらの記事では巻ロックでハンカチの端を処理しています。
ニットの縫い合わせ
ニット生地はロックミシンで、縫い合わせと縫い代始末を一度にすることが出来ます。
私の大好きな時短ですね~
ちなみに、ニット(編地)じゃない普通の生地(布帛)の縫い合わせには向いていません。
ちょっとした実験をひとつ
綿のオックス生地を直線ミシンとロックミシンで縫い合わせた後、
縫い目を両手で左右に引っ張ってみました。
(分かりやすい様に白糸で縫っています。)
ロックミシンで縫い合わせをした方は、縫い目がポツポツ見えてしまっています。
もっと力を入れると生地が裂けてしまいそうです。
直線ミシンで縫った方は引っ張ると白糸が見えますが、手を離すとほぼ元の状態に戻りました。
これがニット地だと手で引っ張った時には生地自体が伸びるので、
ロックミシンで縫い合わせをしても、こんな風にはなりません。
逆にニット地を直線ミシンで普通のミシン糸で縫ってしまうと、
生地の伸びに糸が付いていかずに、糸の方が切れてしまいます。
話がそれてしまいましたね(^-^;
それでは糸の選び方のお話
ロックミシンの糸の選び方
縫い代始末に使う場合
糸はフジックスのハイスパン90番や、キングスパン90番が有名ですね~
我が家にもありますが、この二つ何が違うかというとメーター数と色数が違うだけです。
ハイスパンは1500メーター巻で、キングスパンは1000メーター巻です。
白や黒はたくさん使うので、1500mのハイスパンがお勧めかな~
楽天市場ではすごーく安いロック糸も売っています。1500mでこの値段!
ロックミシン用ミシン糸 『ダイヤフェザー スパンロック90 1500m991 (白) 番色』 大黒絲業
私は日暮里ですごく安いロック糸を買うこともありますが、普通の生地の縫い代始末なら十分使えます。
なので、まず初心者さんが縫い代始末用に糸を購入するなら90番のロックミシン糸がお勧めです♪
私は普段縫い代始末はほとんどこの90番のロックミシン糸で済ませていますが、
分厚い帆布生地の縫い代始末をした時には60番のロックミシン糸を使用しました。
どちらの太さでもロックミシンで使用することが出来ます。
手芸屋さんでハイスパンと同じコーナーで売っているのがウーリーロックミシン糸
糸がふわふわですね~
この糸は巻ロックの時に使用することが多いです。
こんな感じで上ルーパー糸だけに使います。
ハンカチの縁を巻ロックで仕上げる時に使ったりしますよ~
ニットの縫い合わせに使う場合
お客様が一番迷うのがこの糸
フジックスのニットソーイング用60番糸
ニットソーイング用ミシン糸 60番 1000m 同色3個単位 その2 フジックス fjx 手芸の山久 |
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この糸がニットソーイング用と書いてあるので伸びると思っている方が多いのですが、
この糸は伸びません!
シャッペの60番とほぼ同じです。
ニットの子供服の縫い合わせにはこの60番のロックミシン糸がいいかな~と思います。
丈夫だしね!
全部60番のロックミシン糸を使ってもいいですが、私はだいたい針糸2本は60番の糸を使い、ルーパー糸2本は90番の糸を使う事が多いです。
薄手のニット地や自分の服の場合は全部90番のロックミシン糸で縫っちゃうことも多いです。
なるべく糸変えの手間を減らしたいので、この選択です(*^^)v
結局何を選べばいいの?
縫い代始末なら 90番のロックミシン糸
縫い合わせなら 薄地は90番のロックミシン糸、
普通地、厚地は60番のロックミシン糸
基本的にはこんな風に覚えておけばいいと思います。
4本全部を同じ糸を使う必要はないので、その生地には何がピッタリかを試してみてくださいね~
たくさんの色をそろえるのは大変だから、シャッペスパンも使えるよ
この間お店にいらしたお客様は、ロックミシン糸でピッタリの色が無くて困っていました。
そんな時、シャッペスパンで丁度いい色があれば、それを使っても大丈夫です。
まぁちょっと割高ですが・・・
今回は長くなってしまったので、シャッペスパンの使い方については、又次回記事にしてみたいと思います。
おわりに
初めてロックミシンを使う方は糸選びに迷うと思います。
ロックミシンでニットを縫うんだから、伸びる糸じゃないとダメだと思っている方もいるかもしれません。
すごく伸ばして着るレオタードなどはレジロンやウーリー糸を使う場合もありますが、それ以外は普通の糸で大丈夫です。
手作りを楽しんでくださいね~