こんにちはpokkeです。
皆さんはファスナー付けは得意ですか?
ファスナー付け、初心者さんにとってはハードルが高いですよね。
作業工程が多いし、いざ縫ってみても、きれいに完成しない (>_<)、
私もファスナー付けは面倒だな~と思います。
特にパンツのファスナー
持ち出し布付きは嫌いです。
このパンツ、パトリックに褒められたい一心で作りました!
パンツの柄合わせをパトリック(ソーイング・ビー)に褒められたい♪
面倒なファスナー付けですが、なるべく簡単に付けたいですよね~
方法は色々ありますが、
私の気に入っているコンシールファスナーのつけ方を紹介します。
気をつけている注意点も書いてみますね。
コンシールファスナーのつけ方
コンシールファスナーとは
私がストックしているファスナーだけでも、色々な種類のファスナーがあります。
この中で、コンシールファスナーは左のに2本ですね。
下の画像ように、縫い目が表に見えない仕上がりになります。
コンシールファスナーは縫い代だけに縫いとめられています。
基本のファスナー付け
私が専門学校時代に習った、基本のファスナー付け
- あき止まりまでは粗いミシン目で、あき止まりから下は普通のミシン目で縫う。
- 縫い代を割って、縫い代にファスナーをとめる。
- ファスナーにしつけをかける。
- 粗いミシン目をほどく。
- スライダーをさげて、務歯のきわをミシンで縫う。
- ファスナーの端を縫い代にとめる。
- しつけをほどく。
- 金具を止める。
本に掲載されているコンシールファスナーのつけ方も、こんな感じですよね。
今回はこの基本の縫い方ではなく、もう少し簡単にしてみますね。
粗いミシンかけません! しつけもしません!
簡単なコンシールファスナーのつけ方
手順
おおまかな手順を先に説明しますね~
- ファスナーをつける部分の縫い代を1.2㎝つけて裁断
- 伸び止めテープを貼る
- ファスナーの下準備をする
- あき止まりから下をミシンで中縫いする
- 務歯のきわをミシンで縫う
- 下止めの金具をとめる
こんな感じです。
では、詳しく説明していきますね~
裁断
ファスナーをつける部分の縫い代を1.2㎝にして裁断する
ファスナー付けの時の縫い代は1.2㎝~1.5㎝位が多いですよね。
私はすごくほつれやすい生地以外は、1.2㎝の縫い代にしています。
1.2㎝の縫い代は定規で書く時にちょっと面倒ですよね。
そこで、1.2㎝の定規を作ってありますよ~
作り方は簡単!
ダイソーの方眼紙を1.2㎝で切るだけです。
いつも縫い代付きの型紙を作っていますが、その時にこれを使って縫い代を書きます。
スカートの後ろファスナーあきをイメージして説明しますね。
使用するファスナーの長さは22㎝
22㎝のファスナーの時は、あきの長さは18㎝~19㎝位にしましょう。
私は18㎝にしました。
ウエスト部分(上側)の縫い代は1㎝なので、そこから18㎝の位置があき止まりです。
私は縫い代付きの型紙を使うので、生地に印はついていません。
ただし、あき止まりの位置にははっきりと印をつけています。
あき止まりの位置を三角に切り込んだノッチをいれているのが分かりますか?
こうしておくと、ロックミシンをかけても、印の位置が分かりやすいです。
あき止まりの位置に、裏だけでなく表からも見えるようにノッチをいれる
(中表にファスナーと合わせる時に、表側に印がみえるように)
伸び止めテープをつける
1.5㎝幅の伸び止めテープ(アイロン接着タイプ)を付けます。
長さはあきの長さ+3㎝位
柔らかく仕上げるために、貼らない場合もあるようですが、
伸び止めテープを貼ると、伸びにくくなるので、ファスナー付けが楽になります。
1.2㎝の縫い代端から1.5㎝の伸び止めテープを貼ると、
出来上がり線より0.3㎝内側まで伸び止めテープが貼られることになります。
縫い代端にロックミシンをかけましょう
家庭用ミシンの場合は裁ち目かがりをしてくださいね~
伸び止めテープを貼ると縫いやすくなる
縫い代部分だけでなくミシンがかかる位置まで貼る
ファスナーの下準備
ファスナーの上部分を1.5㎝のところで切ります。
ファスナーの裏側、上から19㎝のところに印をつけます。
19㎝=18㎝(あき寸法)+1㎝(ウエスト縫い代)
ファスナーにアイロンをかけます。
コンシールファスナーの務歯の部分は少し丸まっています。
この部分を広げる(起こす)イメージでサッとアイロンをかけます。
そうすると務歯のきわにミシンをかけやすくなります。
ただし、コンシールファスナーは熱に弱いのでギュウギュウかけるのはダメですよ~
務歯を起こすようにアイロンをかける。
アイロンをかけ過ぎると変形するのでサッとかける
あき止まりから下をミシンで縫う
あき止まりから下をミシンで縫います。
(縫い始めと縫い終わりは返し縫い)
返し縫いが苦手な人はこちらも確認してね~
きれいな返し縫いの方法(ミシンの返し縫いで裏がぐちゃぐちゃにならないようにする方法)
あき止まりから下だけをアイロンで割ります。
務歯のきわをミシンで縫う
ファスナーと生地を中表に合わせる
生地の表とコンシールファスナーを中表に合わせます。
上の画像をよく見て合わせてくださいね
(スライダーと下止め金具は一番下の位置まで下げておきます)
合せ方は上の画像のように、ぴったり~1mm生地が見えるくらいに合わせます。
私は1mmだけ生地が見えるように合わせています。
押さえをコンシールファスナー押さえに変える
片押さえでも縫える方もいるようですが、
初心者さんは、コンシールファスナー押さえを使う方が簡単です。
コンシールファスナーには溝があるので、溝に務歯を入れます。
どちらの溝に入れるかは、針の落ちる位置を見ると分かりますね。
生地端から、あき止まりまでを縫う
返し縫いをしたら、ファスナーの上止めの位置を過ぎるまではゆっくりと縫います。
(上止めに針が当たると針が折れるので、注意しましょう)
なるべくファスナーの務歯のきわを縫いたいので、
矢印の方向に手で開きながら(起こしながら)縫います。
(きわを縫わないと、完成した時に表からファスナーが見えてしまいます)
上の画像は務歯を起こさないで、縫ってみた画像です。
表からファスナーが見えてしまって、残念ですよね。
あき止まりの近くになったら(5㎝位)、ゆっくり縫いましょう。
その時に、ファスナーの務歯の端が、
あき止まりから下のミシン目の延長線上の位置になっているか、確認してください。
画像のピンクの線です。
ここが一番縫いにくいですね。
慎重に縫いましょう。
あき止まりの位置で返し縫いをします。
ぴったりが難しい場合は一針手前まで縫いましょう。
こんな感じで縫えました。
(もっと上手な人は一直線になるのかな~)
反対側も同じように、上からあき止まりまでを縫います。
画像をよく見て、生地とファスナーを合せてくださいね。
こちら側も務歯のきわを縫ってください。
さあスライダーを上げてみましょう♪
マチ針の位置があき止まりの位置です。
どうですか?
いい感じに縫えました!
務歯のきわを縫う。
あき止まりより下まで縫わない様に気を付ける
下止めの金具を止める
スライダーの位置をあき止まりの位置より2mmぐらい上にします。
(ぴったりにするとあき止まりが傷みやすいので)
一番下まで下げていた下止め金具をスライダーの位置に移動して、ペンチで止めます。
変形するほど、ぎゅーとやらなくても大丈夫です。
仕上げにファスナー端を、縫い代に止めておきましょう。
くれぐれも表まで一緒にミシンをかけないでくださいね~(*^^)v
柄合わせは大丈夫?
さて、サンプルは柄合わせをしなくてもよい柄で作りましたが、
柄合わせがある場合もこの方法で大丈夫か、確認してみますね~
選んだ生地は「ウイリアムモリスの兄弟ウサギ」
さすがにこの柄は合わせないと目立ちますよね~
まぁまぁかな~
ポイント まとめ
以前は縫い代を1.5㎝にして、端から5mmのところにファスナー端を合わせていました。
これが目分量では結構難しかったんです。
1.2㎝にしてからはピッタリ合わせればいいので、簡単になりました!
ファスナーの上側もギザギザの谷の部分に合わせていましたが、
それも合せにくいので、きちんとまっすぐにカットすることにしました。
それでは今回のファスナー付けのポイントです
縫い代は1.2㎝
あき止まりの印を正確につけ、正確に合わせる
務歯のきわギリギリを縫う
おわりに
細かい説明をしたので、長い記事になってしまいました(>_<)
私はこの方法が好きで、一番簡単だと思いますが、方法は色々あります。
この方法が良さそうだと思った方は、試してみてくださいね。
あれこれ書きましたが、ホームソーイングです!
ちょっとくらいファスナーが見えていたって、
あき止まりがプくついたって、
最初はいいんです!
練習すれば上手になります。
私も練習してもっと、上手になりたいです!
もっときれいに出来る方法も試してみたいです!
ソーイングを楽しみましょう♪
それにしても、ミシンのおまけにもらったこのコンシールファスナー押さえ
透明だったらいいのに~
そうすれば、きわを縫えているか、もっとよく分かる気がします。
家庭用だと、透明な押さえもありますよね。
調べてみたらすごく良さそうな押さえを発見!
見たことの無い形状ですが、針の落ちる位置が見えます。
しかも、あき止まりの位置から上に向かって縫うことも出来るみたい。
すごいですね~
【新品】 SSM PF518L 工業用 紐縫い押さえ金 コンシールファスナー押えにも◎SSM-PF-518L
使ってみたい! ただ、ちょっとお値段がね~
もし購入したらまたレポートしてみますね。
こちらのワンピースも今回の方法でファスナーをつけています。